2024年 (令和6年)
11月23日(土)
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 4/14-20は女性週間。女性の地位向上のための啓発活動を集中的に実施するための週間。日本において女性が初めて参政権を行使した第22回衆議院議員総選挙の投票日を起点とした1週間だそうです。
 「元始、女性は実に太陽であった。(中略)今、女性は月である。…」近代日本の最初の「女性宣言」となったこの文を書いたのは、大正から昭和にかけ、婦人参政権等、女性の権利獲得に奔走した活動家の1人として知られている平塚らいてうです。日本で初めて女性が作った女性のための雑誌「青鞜」の創刊の辞でした。平塚らいてう、岡本かの子、伊藤野枝ら、「青鞜」の時代に、因習と闘い、激しく恋と革命に生き、美しい死を選び取った女たち。90歳を迎えた著者が自らの波瀾万丈の人生と重ねて描きだす100年の女性讃歌が『烈しい生と美しい死を』です。 

 男が主役だと思われていた「現場」でキラキラと輝きを放つ女性たち。『現場女子―輝く働き方を手に入れた7つの物語』に登場するのは、整備士という圧倒的に男性の多い環境で、女性初の「ライン確認主任者」に就任したJALエンジニアリングの整備女子や、「絶対に凍らないプール」に大量の雪を入れ、その後、水を撒くことで流水を再現した旭山動物園の飼育女子など、7つの事例8人の女性です。それぞれ、考えること、工夫すること、働くことを楽しみ、女性であることの強みを職場で見つけているようです。彼女たちへのインタビューを通じて、現場目線での女性活用について考えることが本書のねらいだそうです。
 20××年9月20日、日本初の女性総理・相馬凛子が誕生します。鳥類研究家の夫・日和は妻を支えようと決意します。女性・女性と言われることが不満な凜子に日和は言います。「君は総理になった。これは必然だ。しかし、君は男性ではなかった。これは偶然だ。そうだろう?」。しかし、国民目線の政策には政財界のやっかみが…。理想は実現するのか。『総理の夫』は相馬凜子が総理になったその日から、日和が書いた日記です。この20××年はいったい、いつやってくるのでしょうか? MCL編集部(紀)

三冊堂239 (2016/04/14)