92歳から詩作を始めたトヨさんが、一人息子の勧めで書きためた詩を自費出版、その後内容を追加し、再出版したのが『くじけないで』。この本は、みずみずしい感性と優しさ・力強さが、短い言葉の中にさらりと表現されています。あとがきの前の「朝はかならずやってくる」―私の軌跡 (P98~)を読んだあと、トヨさんの心の奥底…息子さんへの思いが、より一層胸に迫り、ググ~っと熱いものがこみあげてきます。私もすぐ、高齢の母にパワー注入のため読んでもらいましたが、今は認知症が進み、二作目の「百歳」も、2013年に101歳で亡くなられたことも伝えていません…。
認知症といえば 『笑う介護。』 ある日突然はじまった怒涛の介護生活。父は若くして認知症に。そして母も卵巣ガンで闘病生活。一家のアイドル犬までも要介護状態に。会社勤めをしながら介護・看病と奔走する娘・杏里は心労のあまり心療内科をさまよう日々…。ある日突然「介護」に直面した一家の、ツラい毎日を前向きに変えた「笑い」のパワー。介護の実態、心のさけびをマンガと文章に分け、分かりやすく紹介。介護真っ只中の私と主人ですが、「ココロが変わると、まわりも変わるんだ」の著者の言葉に勇気づけられ、「介護マラソン」を続けるパワーをもらいました。
死ぬまで元気でいたい。自宅でポックリ死にたい。在宅死亡率70%と医療費削減を実施した老医師の執念。尊厳死とまったく違う『満足死』を大宅賞作家が描く力作。死を自分で創る時代について、「満足死は生が目的、満足な生活の延長線上に満足な死がある」と医師は言う。そして 人は三度死ぬ、「社会死」20~30年「生活死」5~10年「生物死」。理想は「生活死」から「生物死」まで一週間。今をどう満足に生きるか、その積み重ねが満足死につながると…詳しく知りたい方は読んでみてください。ヒント♡「金のためではなく、健康のために働くこと」。私の母も実践中!です。 MCL編集部 (Yu)
三冊堂157号 (2014/09/18)