処暑

　半月ほど前に「立秋」を迎えましたが、まだまだ暑さが残っていました。しかし、それもようやくおさまり、吹く風にも涼しさが加わってきたようです。「処暑」は、暑さが止むという意味で、朝夕次第に冷気が加わってくる時季です。『君と過ごす季節』は、山崎ナオコーラや小川糸、柚木麻子ら12人の人気作家が、一年を二十四の季節で分ける二十四節気で、移りゆく季節のドラマを紡ぐ、極上のアンソロジーです。本書は秋冬篇、処暑のテーマは「平松洋子」が書いてます。春夏篇もあります。

　男にとって40代、50代は人生の踏ん張りどきです。しかし若いときのように無理は利きません。季節の変わり目、自分の心身についての知識を深め、自分を使いこなす知恵が必要です。『男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本』は、踏ん張りどきの“あなた”に、不調を感じたときに“効く”一冊です。
　なんとか夏バテを乗り切ったが、まだ食欲が不振ぎみであればこの『知っておいしい肉事典』。日本で愛されている牛肉、豚肉、鶏肉を中心に133種類、バラ肉やロースなど、おなじみの部位から、はじめて目にするホルモン系まで、それぞれの部位ごとに、特徴や下処理の方法、おすすめレシピを紹介しています。本書片手に、焼き肉店で、味や食感の特徴や扱い方、調理のポイントなど確認しながら食するのもアリかな。　MCL編集部　（敬昌）

三冊堂154号 (2014/08/28)