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世界海洋デーです。1992年から非公式に実施されていましたが、2009年からは国連の記念日(国際デー)となりました。
ムーミンシリーズで海が登場するお話は少なくないのですが、今回は分かりやすくタイトルに『海』が入っているものを取り上げてみました。
家長として家族への責任を負うムーミンパパですが、日々が平和すぎて、ある日突然小さな島で灯台守をすると言いだしました。家族は見慣れぬ土地で奮闘しますが……。ムーミンのフォルムや子どもの頃の記憶から何となくイメージされる穏やかでも朗らさはどこへやら?な割とグッっとなるおはなし。
幕別町には各館に『ムーミンパパ海へいく』があります。出版社も訳者も同じで内容自体に大きな変化はありませんが、文字サイズ、ルビ、段組等が違うとまた少し新鮮な気分。そして、登場人物紹介や巻末の解説などはそれごとに大きく変わっています。とくに登場人物に関してはならべてみると結構面白いものです。表紙に採用されている挿絵も違うので表紙で記憶している方には少し違和感かも?
ちなみに今日の一冊が青い鳥文庫の新装版なのは解説に加え森絵都さんによるエッセイがついているからというところからでこの版が特別おすすめ!というものではなく、どれも違う良さがあるのでぜひ集めて読み比べてみてください。 MCL編集部(綾)
今日の一冊4184(2024/06/08)