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1936(昭和11)年のこの日、二・二六事件が発生しました。
本書は、この事件に立ち会った人々を題材にした連作短編小説。東京に雪のつもったある朝、作家の“私”は国立新美術館で奇妙な将校を見かけます。そこは、かつて起こった二・二六事件にゆかりの深い場所。将校の姿が忘れられなかった私は、やがて当時の人々へ思いを馳せてゆきます。
突然の事態の中何を思い、その後どう生きたのか。それぞれの姿から、現代日本の平和について考えるきっかけとなるのではないでしょうか。 MCL編集部(里)
今日の一冊3351(2022/02/26)