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今日はうるしの日です。
割れたり、欠けてしまった器を漆で継ぎ、金や銀で装飾して修繕する技術のことを”金継ぎ”と言います。室町時代に茶道の世界から端を発した、日本独自の美意識を兼ね備えた器の繕いの技法です。金継ぎというと、高価な器などに施すものと思っていましたが、近年は、普段使いの器に金継ぎを行うことが若い世代の間で、ひそかなブームとなっているのだそうです。金継ぎを手がける人や、愛用する人13人を紹介した本書。金継ぎの器を愛する方々からは、ものに対するきめ細やかな愛情が伝わってきます。繕いながら、気に入ったものを長く愛用すること―。ものが溢れかえるこの時代だからこそ、心に留めておきたいことだと感じます。 ＭＣＬ編集部（ふ）
今日の一冊1785 (2017/11/13)
