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1977年の今日、日本初の高速増殖実験炉「常陽」が臨界。
爆発物を積載した超大型ヘリコプターが「天空の蜂」と名乗る男に強奪された。ヘリは遠隔操作で福井県にある高速増殖原型炉「新陽」の千数百メートル上空でホバリングを開始する。犯人の要求は「日本で稼動・点検中の原発を全て使用不能にしろ。さもなくばヘリコプターを落とす。」本書は20年以上前の作品ですが、昨年9月には映画化されるなど、3.11を経た今の日本にとってまさに「予言」ともいえる内容になっています。単に原発の推進・反対ではなく「沈黙の群衆」になりつつある国民に、常に忘れず、意識し、自らの道を選択しなければと訴えます。 MCL編集部(士)
今日の一冊1217 (2016/04/24)