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桜島の日。1914(大正3)年の今日、鹿児島県の桜島で史上最大の噴火がおこりました。この日から約1か月噴火を繰り返し、多量の溶岩が流出し対岸の大隅半島と陸続きになりました。この噴火による死者は58名。
火山学者である著者は、噴火によって被害を受けたところへ出かけ調査・研究を行っています。そこで噴火の被害を受けた人たちや避難して苦労している人々を目の当たりにし、何とか火山による災害を減らしたいとの願いから、少しでも被害を少なくするために火山について知ってもらおう、そのためには食品を使って火山の実験をしようと思い立ったそうです。炭酸飲料を使って火山爆発のしくみを体験できたり、コンデンスミルクとココアでカルデラを再現してみたりと、数々の実験を紹介しています。火山の噴火活動により受ける被害は大きいですが、火山があることによって私たちの生活に恩恵を受ける面もあります。ただ怖がるだけではなく、火山のことを正しく知って被害が少しでも減ることができればと思います。 MCL編集部 (修)
今日の一冊1114 (2016/01/12)