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年が明けてから初めて神社仏閣に参拝する「初詣」の日。新年の無事と平安を祈ります。
天皇家の祖神を祀る神社は、なぜ大和から遠く離れた伊勢につくられたのか。大伴氏が祀る大きな神社は、なぜ残っていないのか。名門氏族が奉斎していた神社には多くの謎があり、それは、『日本書紀』の編者によって歴史が塗りかえられ、古代豪族や氏族たちの凋落とともに、神道の源流にあった祭祀・信仰が失われてしまったことにあるからなのだそうです。日本人は、意識のできないほど深い心理に焼きつけられている自覚のない信仰心を抱いていて、それは遠い縄文時代からの記憶だと著者は述べていますが、そういった記憶が初詣に足を向かわせているのかもしれません。 MCL編集部 (そ)
今日の一冊1103 (2016/1/1)