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一年を締めくくる観音様の縁日、「納めの観音」。この日の前後、正月を迎えるための縁起物を売る店が境内に集まる「歳の市」が行われます。
東京の浅草寺では、江戸時代、華やかな押し絵羽子板が市の主流になり、中頃には歌舞伎の人気役者の舞台姿を写したことで、たいそう人気になったのだとか。
歌舞伎独自の化粧の「隈取り」は、人間の顔にうかぶ表情や性格を忠実に写し出すもので、一つの演目でも、演ずる役者によって役の解釈を変えるときは「隈取り」もかえるそうです。歴代のおもな歌舞伎役者の「隈取り」を眺めると、江戸の暮れを味わえるかもしれません。 MCL編集部 (そ)
今日の一冊1089 (2015/12/18)