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十千萬堂忌(とちまんどうき)。小説家・尾崎紅葉の1903(明治36)年の忌日。
尾崎紅葉といえば、「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」のくだりで有名な金色夜叉。新聞に連載されていたが、執筆中に胃がんにより死亡したため未完成の小説です。貫一・お宮・富山と男女の恋のもつれはありますが、互いの業(ごう)が絡み合い、熱海の海の波のように寄せては返す。いったい幸せとは何なのか。知るはただ、1月17日のおぼろ月…。名場面・名台詞が心を揺らす、大人が楽しめる紙芝居です。演じ手の質が紙芝居の効果を左右します。ぜひ、演じてみてください!! MCL編集部(敬昌)
今日の一冊1040 (2015/10/30)