2024年 (令和6年)
11月26日(火)
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午後 6:00まで

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 1951年の今日、サンフランシスコで対日講和会議の最終日で、日本と連合国の間で「日本との平和条約(サンフランシスコ平和条約)と「日米安全保障条約」が調印されました。

 日本三大花火大会の一つである「長岡まつり大花火大会」では、平和への祈りと戦争殉難者への慰霊を込めて、鎮魂の花火が打ち上げられます。打ち上げられる花火のなかでも、最初に打ち上げられる花火が「白菊」。空に咲く一輪の花は、白一色でふんわりとしていて、清楚で無垢な印象を受けます。その「白菊」を作ったのが、伝説の花火師・嘉瀬誠次。嘉瀬さん自身も太平洋戦争時に出征をし、戦争の悲惨さや知人・仲間の命が失われるつらさを経験しています。そこから来る「戦争は二度としてはいけない」という想いと、花火に対する情熱が「白菊」や大花火大会全体に気持ちを載せているように感じます。長岡は、日米開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃の指揮をとった山本五十六の出身地であり、昭和20年8月1日には大空襲に遇い、1484人もの犠牲者が出ました。長岡の人たちは、戦争の加害と被害の苦しみを語り継がなくてはならないという想いがあるそうです。嘉瀬さんや長岡のみなさんの平和への想いがずっと続くことを願いたいです。 MCL編集部(修)

今日の一冊0988 (2015/09/08)