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西暦79年のこの日、イタリアのヴェスビアス火山が突然噴火し、麓のポンペイの市街が約8メートルの火山灰により埋没した。
11歳のマーカスは、少し前から何度も襲う小さな揺れが気になっていたが、町の人々は、「怪物の機嫌が悪いだけ」と、取り合わなかった―。本当にあった事件をもとにしたシリーズのこちらの本は、物語を通して、火山の巨大噴火の恐ろしさを描く。ベスビオ(ヴェスビアス)山は、現在でもきわめて危険な火山のひとつであると言われているが、周辺のレッドゾーンと呼ばれる区域には約200万人もの人たちが暮らしている。ポンペイの町を埋没させてしまうほどのすさまじい破壊力を持つ巨大噴火は、いずれまた起きるだろうと考えられている。一瞬にして、緑豊かな美しい地域を灰一色にしてしまう自然の脅威を感じる。 MCL編集部(ふ)
今日の一冊0973 (2015/08/24)