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 1186年7月29日、静御前が源義経の子を産みましたが、男児だったので、源頼朝の命により溺殺されました。

 静の誕生から後白河法皇に日本一の白拍子(しらびょうし)と称され、義経を愛し、亡くなるまでの生涯が書かれています。お腹に宿した大切な命を自分の命に代えてもと守ってきたけれど、産んですぐに殺されてしまい、そのまま二度と晴れがましい舞台の上で舞うことなく散っていった静御前。愛する人のために危険も恐れずに頼朝の前で愛しい人を思う恋歌を舞ったのは有名な話ですが、その研究書は皆無に等しいようです。義経が最も愛した女性の、謎につつまれた生涯を丹念に追った1冊です。 MCL編集部(ま)

今日の一冊0947 (2015/07/29)