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11月29日は いい(11)ふく(29)の語呂合わせで、いい服の日です。
どんな服がいい服かは人それぞれですが、代表はやはり高級ブランドの洋服でしょうか?『舶来屋』のモデルはエルメス、グッチをはじめ数々の高級品を日本に初めて紹介した「サン モトヤマ」の創業者だそうです。就職して3年目のあゆむは、イタリア旅行で見た大聖堂の黄金の扉の修復費用全額を寄付したという老人に銀座で偶然出会います。あゆむは、なぜ日本人が扉の修復に大金を寄付したのか興味があったので、その老人・茂里谷に話を聞きたいと頼みます。そして語られたのは、戦後の闇市から出発しやがて日本にブランド・ビジネスを確立した男の半生でした。「綺麗なものが好きだから」と、まだ日本になじみのないヨーロッパのブランド品を日本で扱おうと奮闘する男の姿を巧みに描いたこの1冊は、高級ブランドの洋服には縁のない私もグイグイと引き込まれました。 MCL編集部 (紀)
今日の一冊0705号 (2014/11/29)