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9月21日は世界アルツハイマーデー。1994年のこの日、国際アルツハイマー病協会で、患者やその家族への支援を進めること等を謳った宣言が採択されました。
「記憶が消えていく アルツハイマー病患者が自ら語る」は、53歳の若き町長が自らの若年性アルツハイマーを公表して辞任後、絶望の淵から妻子の愛と町民の支えで「今」を生きる様子を闘病者本人が語る介護の体験記です。特に太文字で表記してある著者の心の内から吐き出された一言一言は、重く、ときには切ないです。根本的な治療法もなく、今後、確実に増加するであろう病気ですが、読み終わった後に絶望感はなく、「幸せに生きたい」という人間の本質的な願いに対するひとつのヒントを与えてくれる一冊です。 MCL編集部 （こうた）
今日の一冊0636号 (2014/09/21）
