[BookShelf Image]:360
無類の酒好きと言われた歌人若山牧水の誕生日から「愛酒の日」。「コレクション日本歌人選 038」は、生涯で300もの酒の歌を詠んだ牧水の50首を掲載。酒に溺れる自分を自虐的にとらえた牧水だが、酒と命を引き換えにした営みまで詠んだ歌からは歌人としての迫力すら感じられます。一日一升もの酒を呑んでいたといい、夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた逸話があるほどです。牧水は、幕別町とゆかりがあります。『黒田温泉』に大正15年(1926年)42才の時、婦人と5日間滞在しました。是非、日本の歌の歴史に大きな足跡を残した牧水の生きた軌跡を辿ってみてはいかがでしょうか。 MCL編集部 (こうた)
今日の一冊0608号 (2014/08/24)