2024年 (令和6年)
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 「地名の日」。アイヌ語地名研究家・山田秀三の命日であり、地名研究家の谷川健一の誕生日であることから、日本地名愛好会が2008年に制定しました。北海道の地名の主なものは、ほとんどがアイヌ語からきています。アイヌ社会には、文字はなく、和人がその音を聞いて平仮名や片仮名に記録してきたそうですが、幕末から明治にかけて、漢字で書くようになった際に、似た音の字を当てたため読み方が変わってしまった地名も多いといいます。こちらの本によると、私たちの町「幕別(まくべつ)」も、以前はこの字を書いて、「まくんべつ」と呼んでいたようです。地名と地形の深い関わりに強い関心を持つとともに、アイヌ語の響きに魅せられた著者の並々ならぬ情熱を感じる一冊です。まずは、身近な十勝地方から開いてみてはいかがでしょうか。 MCL編集部 (ふ)

今日の一冊0581号 (2014/07/28)