かつて大ヒット商品を開発したエリート研究員の早崎道夫。しかし、その後の人工人体の研究は行き詰まっており、周囲の期待や会社からのプレッシャーに苛立ちを隠せない。そんなある夜、帰宅した早崎のもとに自分と瓜二つの男が訪れる。「俺はお前だ。協力してやる」。<ドッペルゲンガー=分身>を見た者は死ぬという言い伝えに恐怖する早崎だが、次第に男の強引な手助けに依存していく。自分と分身の奇妙なバランス。しかし、それは新たな恐怖を生み彼を苛むのだった・・・