多和田 葉子∥〔著〕

故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、大陸で生き抜くため、独自の言語「パンスカ」を作り出した。テレビ出演した彼女を観て、言語学を研究するクヌートは放送局に電話をかける。ふたりは、世界のどこかにいるはずの同じ母語を話す者を探す旅へ。