[BookShelf Image]:49
「火事、喧嘩。伊勢屋、稲荷に、犬の糞」という川柳がある。江戸の名物をうたったものだ。伊勢屋というのは伊勢からやってきた伊勢商人の店のことで、布地屋、染物屋、菓子屋、料理屋など、何んでもさしている。
なんでも伊勢屋になるくらい、伊勢からの下りものが多かったのだ。しかし、最も伊勢らしいのは呉服屋や染物屋だった。伊勢の紺屋の黒部家には2700枚の伊勢型紙が残っている。そのうちタテ縞が559枚、残る2000枚の型紙の6割が菊・桜・松・蔦などの紋様だった。そうとうに伊勢の縞模様が流行していたことがわかる。
たんに流行したのではない。品質が図抜けていた。たとえばなかに「養老縞」があって、30ミリ巾に20本のタテ線を切り出すという至芸をみせた。それも線は1本が通っているのではなく、10センチくらいでそれぞれ切れて、その細い切れ切れの線の集まりが、遠目には極細の縞模様に見えるという凝りようなのである。
《【一般書】1月下半期の新入荷本の一覧(抜粋)》
世界遺産年報No.19(2014) | (朝日新聞出版/2013.12) |
DARUMA BOOK | (COCHAE/青幻舎/2013.11) |
国鉄・JR特急列車100年 | (三宅俊彦/JTBパブリッシング/2012.12) |
地底の科学 | (後藤忠徳/ベレ出版/2013.1) |
宇宙の扉をノックする | (リサ・ランドール/NHK出版/2013.11) |
Cosmic Beauty | (ニュートンプレス/2013.12) |
銀河 その構造と進化 | (スティーブン・フィリップス(/日本評論社/2013.12) |
足元の小宇宙 | (埴沙萠/NHK出版/2013.11) |
歴史でわかる科学入門 | (ウィリアム・F・バイナム/太田出版/2013.12) |
地底の科学 | (後藤忠徳/ベレ出版/2013.1) |
科学vs.キリスト教 | (岡崎勝世/講談社/2013.12) |
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上・下 | (塩野七生/新潮社/2013.12) |
存在と時間 | (マルティン・ハイデガー/作品社/2013.11) |
しらずしらず | (レナード・ムロディナウ/ダイヤモンド社/2013.12) |
目に見えないもの | (星の王子さまと10人の探究者たち/講談社/2013.12) |
民藝の教科書1~5 |
(グラフィック社/2012.4~12) |
庭仕事の庭石テクニック | (誠文堂新光社/2013.11) |
ヘイト・スピーチとは何か | (師岡康子/岩波書店/2013.12) |
縄文土偶ガイドブック | (三上徹也/新泉社/2014.1) |
北海道の鳥瞰図 | (弥永芳子/中西出版/2011.9) |
最高!薪&ロケットストーブ | (農山漁村文化協会/2013.12) |
小さなかがやき | (長倉洋海/偕成社/2013.12) |
鴎外のやかん | (高山美香/猫の事務所/2013.12) |
名曲の暗号 | (佐伯茂樹/音楽之友社/2013.12) |
ショパンを嗜む | (平野啓一郎/音楽之友社/2013.12) |
農家が教えるジャガイモ・サツマイモつくり |
(農山漁村文化協会/2013.10) |
「誤読」の哲学 | (山内志朗/青土社/2013.12) |
もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 | (松浦弥太郎/講談社/2013.11) |
白洲正子 | (挾本佳代/平凡社/2013.11) |
花森安治伝 | (津野海太郎/新潮社/2013.11) |
※他にもいろいろ新しい本が入荷しています。
ぜひ図書館に足を運んでご覧くださいませ。