2024年 (令和6年)
11月23日(土)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 本日は、本館にある「悟空文庫」から三冊をご紹介させて頂きます。
「悟空文庫」とは「FNS27時間テレビ」の2007年の企画で、視聴者の思いが詰まった絵本を全国の子供たちへ届けようという試みから、幕別町図書館が寄贈を受けた100冊の絵本のことです。
 最初の一冊は『おふろだいすき』です。主人公とあひるのプッカがいつものとおりお風呂に入るところから物語が始まります。ブッカを湯船に入れて、身体を洗っているうちに、カメ、ペンギン、オットセイ、次々とやって来る動物たちにワクワクして、一緒の湯船に入り、数を数えると・・・アラ不思議!読んでいるあなたに、「きみも、おふろがすきですか?」と真っ直ぐに問いかけてきます。お父さん、お母さんへ、お風呂が苦手な子どもに読んであげるといいことがあるかもしれません。

 次の一冊は『おじいちゃん』です。おじいちゃんと孫娘のふれあいが、優しく描かれています。大好きなおじいちゃんと一緒にいて、話がかみ合ったり、優しいおじいちゃんだったり、訳が分からないおじいちゃんだったり…。それが「老いていく」ということなんだと感じ、最後はおじいちゃんの不在を受け入れる孫娘。
 さて、子どもにとって身近な人が死ぬということを両親はどのように説明すべきであるのか、この本を読んで感じたこと、伝える時の支えになるかもしれないお話です。

 最後の一冊は『100万回生きたねこ』です。
 100万回もしんで、100万回も記憶がある中でいきている猫のお話。何度も生まれ変われるなんていいなと思うでしょう。
 しかし、この猫が様々な猫人生を100万回生きてきた中で、たった一度恋に落ち、家族を持ち、最愛の相方がなくなったとき・・・・私達は、この本を読んで何を感じ、今後の人生に生かして行くのでしょうか。
 「これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、子供もまた楽しむことができよう。それが絵本のというものの本質であるはずだ」と、著者紹介欄(週刊朝日書評より)に綴られています。
 大人になって読む絵本は、必ず考えさせられることばかりだと感じます。 MCL編集部(夢)

三冊堂665(2024/06/20)