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古今東西の「名著」を100分で紹介するＮＨＫの番組「100分de名著」。１月は『金子みすゞ詩集』でした。詩人の西條八十から「若き童謡詩人の中の巨星」と称賛された金子みすゞが残した500余篇の詩は、彼女の没後50余年を経て出版され、今なお私たちの心を揺さぶり続けます。タイトルにもなっている『明るいほうへ』。その詩は、まるで今現在の世界を映し出しているかのようです。
銀座千疋屋フルーツパーラーや銀座トリコロールなどの有名なところから穴場まで、銀座に点在する４５の喫茶店を巡ったエッセー、『銀座の喫茶店ものがたり』。「ＣＡＦＥきょうぶんかん」は、“都会人がしばし迷子の心を味わうにふさわしい、まことに不思議な隠れ家でもある（本文中より引用）”喫茶店なのだそうです。わずか４ページほどの中に、その店の歴史や趣きがぎっしりと詰められています。
一般社団法人新居浜市観光物産協会が、別子銅山の産業遺産を巡る散策と俳句をコラボさせ、別子銅山の魅力を紹介した『森になった街』。俳人の夏井いつきが綴るエッセーと俳句に、地名、人物、建造物の写真と説明が添えられています。俳句を詠む人の文章とものの視点の美しさに驚かされます。 ＭＣＬ編集部（そ）
三冊堂543（2022/2/17）
