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12月25日はクリスマスですね。今回は「誰でも誰かのサンタクロースになれる」と思わせてくれる絵本を3冊紹介させていただきます。
クリスマスの朝、教会で見かけたおじいさんをサンタさんだと思い込んだジャッキー。おじいさんの家には自分と同じくらいの女の子の写真が飾られていますが、なぜかおじいさんはひとりぼっちです。胸がキュッとしたジャッキーは…ジャッキーの優しさがじんわりと広がる『ジャッキーのクリスマス』。
クリスマスの日に、お互いに贈り物を送りたいと考えている貧しい夫婦のジムとデラ。プレゼントを買うためのお金もない二人は、それぞれ自分の自慢にしていたものを売ってしまいます。奥さんのデラは綺麗な長い髪。旦那さんのジムは大事にしていた金時計。大切なものを売ったお金で、二人はお互いに何を贈ったのでしょうか…オー・ヘンリーの不朽の名作『賢者の贈り物』。
クリスマスイブの夜。「ぼく」はサンタさんが来るかどうかが心配で眠ることが出来ません。お母さんに怒られてしまったから、自分は悪い子なのではないかと不安になっているのです。そんなぼくのところに「よるくま」が遊びに来て、二人はクリスマスツリーの飾りの飛行機に乗ってクリスマスの夜空に出発!『よるくまクリスマスのまえのよる』。家族や大切な人にプレゼントをあげたり、寂しい思いをしている人に寄り添ったり…それだけで誰かのサンタクロースになれるのではないか、と私は思います。皆さんもきっと、誰かのサンタクロースかもしれませんね。 MCL編集部(小)
三冊堂275 (2016/12/22)