2024年 (令和6年)
11月22日(金)
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午後 6:00まで

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 「私がオバさんになっても」が大ヒットした歌手の森高千里はミニスカで可愛く振る舞いながら媚びなかった。「いつも心に森高を」がモットーの1968年生まれのイケイケバブル女と、「ゆとり世代」のちょっと上世代の不景気なアラサー。2人の共通点は婚活中の独身OLであること。お互い相手にイライラするのはどうして?『オバさんになっても抱きしめたい』は、そんな2人の静かなバトルがおかしいやら切ないやら。

 脚本家・映画監督として「恋人たちの予感」や「めぐり逢えたら」などのヒット作を送りだし、2012年に逝去したノーラ・エフロンの愉快なエッセイ『首のたるみが気になるの』を、ミリオンセラー「聞く力」の作者でもある阿川佐和子が翻訳しました。世間的にはとても有名人で成功者。でも、結婚し離婚し再婚し、住居や美容や食事に悲喜こもごもの様子は世間一般の女性と同じですね。年齢を重ねると容姿で気になるのは首のたるみだけではありません。
 年齢を重ねれば、女性は皆、オバさんになれますが、きょうだいに子どもがいないと、「叔母さん」や「伯母さん」になることは難しいですね。『おれのおばさん』は、父の逮捕で一家離散の危機に陥った、東京の名門校に通う中学生の“おれ"が、札幌の養護施設で働く叔母さんに預けられます。どうにもならない壁にぶつかり、悩んで、“おれ"は少しずつ大人になっていきます。変わり者の叔母さんや施設の仲間とかかわって成長する“おれ"の姿に引き込まれ、一気読みしてしまう1冊です。 MCL編集部 (紀)

三冊堂146号 (2014/07/03)