珍妃は、清朝第11代皇帝、光緒帝載湉の側室で大変美しい妃です。その珍妃が、紫禁城内で命を落としました。列強の軍隊に制圧され、荒廃した北京で、王権の未来を賭けた謎ときが始まります。事件に乗り出した英・独・日・露の4人の貴族たちを待っていた「美しい罠」とは・・・。4歳で皇帝に即位しましたが、おばでもある独裁者西太后の意のままになっていた光緒帝は、復権を賭けた戊戌親政に敗れたために囚われの身となりました。『珍妃の井戸』は、光緒帝と、光緒帝の寵愛を一身に受けた珍妃を知る人たちの証言で事件が語られるため、この時代になじみの薄い方でも比較的読みやすい1冊かと思います。
美しい2人の姉と、姉のせいでひどい火傷を負い、みにくくなってしまった妹は、村の女たちがこぞって結婚したがる「見えない人」と結婚しようと思います。結婚できるのは、だれも姿を見ることのできない「見えない人」の姿を見ることができる人だけなのです。『みにくいむすめ』は、ネィテイブ・アメリカン(インディアン)のアルゴン族に伝わる美しい、不思議なシンデレラ物語の絵本です。シンデレラストーリーでは、やはり女は美しさが必要のようですね。デイヴィッド・シャノンが描く、「見えない人」の姿は、子どもだけでなく大人の方にも是非楽しんでいただきたいと思います。
ほんの少しの意識の変化が、一生の美を創る! 「朝昼トータルで1日の食事量の80%をとる」「白砂糖よりはちみつやメープルシロップを」など、より深く、よりシンプルに“内側から輝くための食事法”を教えてくれるのは、ミス・ユニバース・ジャパン(MUJI)公式栄養コンサルタントで、2004年以来、ファイナリストたちへ栄養指導を行なっている、エリカ・アンギャル。『世界一の美女になるダイエットバイブル』は、写真やイラストも多くて眺めるだけでも楽しい1冊ですが、実践したら、できた分だけ「美しい女」になれるかもしれません。 (み)
三冊堂133号 (2014/03/20)