日本新聞協会が毎年行っている「HAPPY NEWSキャンペーン」。新聞を読んで幸せな気持ちになった記事とその理由を全国の読者から募集したものです。応募数約16,000作から入選作25作と、その他の投稿から43作、地域に根ざしたニュースという視点で選んだ8作、合わせて76作が収められています。新聞が運んだ身近な幸せが満載。それこそ『心がぽかぽかするニュース』。温まります。ちなみに、北海道新聞の記事で、2009年吉川英治文学新人賞を受賞した作家、朝倉かすみさんと両親を取材した「この親にしてこの子あり」を投稿した人の作品も掲載されています。
「ずっと、ひとりでいいと おもっていたよ。きみと であうまでは・・・。」せつなくも、心があたたかくなる大人気、ティラノサウルスシリーズ第12弾『あいすることあいされること』。ずる賢くて、わがままで、みんなから嫌われている恐竜「トロオドン」。ある日、大きなたまごを見つけました。食べようとしても歯が立たず、赤ちゃんが生まれたら食べようと思い、たまごの隠し場所を探しますが見つからず、しかたなく、おんぶすることにしました。だからいつもいっしょ。いつしか、たまごに話しかけるようになりました。たまごも返事をします。ある夜、トロオドンは元気な子が生まれてくるよう流れ星に祈りました。生まれてきたのは「ティラノサウルス」の赤ちゃん。トロオドンは「生まれてきてくれて、ありがとう」と感謝し、「この子が元気にそだちますように」と祈りました。だれかを愛したことも愛されたこともなかったトロオドン。生まれてくるだれかを愛する気持ちが芽生え、自分よりも大切だと思えるくらいになりました。月日が流れ、トロオドンは立派に成長したティラノサウルスにおんぶされています。いつもいっしょです。
言葉を重ねることで見つかる気持ちがある。あふれてしまう思いを言葉で伝えたい。『愛を見つける言葉』、気持ちを解き放つ魔法。シンデレラや101匹わんちゃん、ピーターパンなどディズニー映画32作品から、とっておきのキャラクターのセリフが書かれています。第1章だれだって自分が好き・第2章この世には男と女しかいない・第3章友だちがいれば・第4章運命を選ぶ・第5章愛はゆっくり育つもの・第6章ふたりでいれば・そして、もっと。大好きな人に、大切な自分に、恋する勇気が湧いてくる「愛」をお届けします。「第3章 友だちがいれば」にある“悩みをかかえて、秘密にしちゃダメさ。友だちをあてにするんだ。あんたのそばには、いつも俺がいるから。”ウッディ(トイ・ストーリー)・・・好きです。 (た)
三冊堂129号 (2014/02/20)