1年を15日ごとにわけて季節を表したのが「二十四節気」。3月21日頃の「春分」や5月5日頃の「立夏」などはよく知られていますね。「二十四節気」をさらに5日ごとにわけたものが「七十二候」で、中国由来の、でも日本の気候に合わせられた暦だそうです。3月11日~15日頃は桃始笑(ももはじめてさく)。春であれば雀始巣・菜虫化蝶、夏なら梅子黄・大雨時行など、「七十二候」は最小限の言葉で紡ぎ出される情景だとか。「七十二候」に根ざした心地よい生活を楽しいイラストで綴っていますので、何度でも眺めたくなります。 (み)
今日の一冊0454号 (2014/03/14)
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冬の山中、腰巻一丁で煙草をふかす。この怪しげな男こそ、紀州和歌山が生んだ先駆的エコロジスト、南方熊楠(1867‐1941)。本の表紙は、和歌山県田辺市近郊の林の中で撮影された熊楠42歳の姿である。博物学者として、また生物学者、民俗学者として広く知られる熊楠にとって、研究対象は粘菌、キノコ、藻、昆虫から男色、刺青、性、夢まで、この世あの世のすべて。世界を放浪、原生林を駈け巡り、果て無き大宇宙の謎を追い、森羅万象の本質に迫るため、生涯その目で見たままを詳細に記述しまくった。本書は、奇才が遺した膨大で不思議な資料を大公開。(な)
今日の一冊0453号 (2014/03/12)
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ハドソン湾に氷がはる頃、ハスキー犬をブリーディングしている牧場におなかを空かせたシロクマがやってきた。ところが、シロクマは犬を食べるどころか、一緒に遊び始めて・・・。シロクマと犬の友情の奇跡を描いた写真集です。幼少の頃から釧路湿原の大自然の中で風景や野生動物を撮り、後に野生のシロクマに魅せられた写真家と漢字セラピストの作家が、観察者の視線(EYE)に「愛」があるとき、人生に奇跡は起きると・・・。今 地球上で起きている環境破壊や人間社会に対しての箴言を読者に問いかけながら 心も温めてくれる本です。(か)
今日の一冊0452号 (2014/03/10)
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