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1946年、日光東照宮など26棟が戦後初の国宝に指定されました。
江戸時代の初め頃、左甚五郎利勝という彫り物師がいました。彼が彫ったものは動き出すと言われ、上野寛永寺の鐘楼の柱に掘った龍は、夜な夜な柱を抜け出して不忍池の水を飲むと大騒ぎになるほどでした。そんな甚五郎に日光東照宮に飾る猫を彫るようにと下知がくだりました。日光の彫り物師・六兵衛にも作らせてよく出来たほうを御門に飾ると言います。早速、作り始めた六兵衛に対し甚五郎は…。
日光東照宮の回廊にある眠り猫誕生にまつわる講談話。語り口調で書かれている文章は、講談を聞いているかのように楽しめます。 MCL編集部(知)
今日の一冊4229(2024/07/23)