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1811年の今日、国後島を測量中のロシア艦長ゴローニンが松前奉行に捕らえられ、約2年3カ月もの間日本に抑留された「ゴローニン事件」が発生。その後、ロシアに漂着した高田屋嘉兵衛の尽力により事件解決が図られた。
黒船が来航する以前にあった北方の外交について、ロシアと日本にアイヌという視点を加え、膨大な参考文献からつぶさに説く本書。第十章では、ゴローニン事件が平明に書かれていて、続くエピローグでも、興味深い事実が記されている。複雑化しているロシアと日本との外交がこんな昔からあったのかと、歴史の根深さに驚かされる。 MCL編集部(そ)
今日の一冊3814(2023/6/4)