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行進曲(march)の日。3月も“March”であることから。
直木賞作家でもある重松清による短編集『小さき者へ』の最後に収録されているのが『三月行進曲』。主人公は妻とそろそろ小学5年生になる娘のいる男性。約1年前に少年野球の監督を引き受けたはいいものの、悩みは尽きない。仕事と監督で家族との時間もなかなか取れず、妻からは遠回しに咎められ、娘からはどこかあきらめのようなものを感じる“僕”。少年野球の子ども達も、何かそれぞれに問題を抱えているこの状況で、父親として、しかし彼らにとっては親でも、教師でもないこの立場で、一体どうすべきなのだろうか-。 MCL編集部(綾)
今日の一冊3719(2023/03/01)