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柿の日。1895(明治28)年のこの日、俳人・正岡子規が「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだことに因み制定されました。
秋の代表的な果物のひとつの柿。本書は「ものと人間の文化史」シリーズで、柿について多角的な視点で記述されています。「年中行事とのかかわり」の項目では、「成木責め(なりきぜめ)」、「柿の木責め」と呼ばれる習俗についても記載があります。鉞(まさかり)等で木の幹に傷をつけて脅かし、秋の豊穣を約束させるもの。園芸技術として、科学的根拠があるのかの解説は興味深いです。柿のあれこれを知ってから味わう柿は、格別になりそうな一冊です。 MCL編集部(は)
今日の一冊3593(2022/10/26)