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 745年、唐の楊太真が、玄宗皇帝の貴妃(楊貴妃)になりました。

 玄宗が皇帝を退いた後、琵琶の名手が玄宗の元を訪れます。彼が持ってきたのは、亡き楊貴妃に縁のあるもの。それは、かつて玄宗が楊貴妃にプレゼントした竜脳の香りがしました。その香りを嗅いだ玄宗は、楊貴妃を想い、涙を流しました。香りには、過去の記憶を呼び覚ます力があります。楊貴妃が纏っていた竜脳の香りは、玄宗に生前の楊貴妃を思い出させました。
 織田信長の蘭奢待やナポレオン皇妃のバラなど、香りにまつわる7つ物語を紹介。歴史上の人物が、どのような香りに魅せられていたのかを想像しながら読むのも面白い、香りから読み解く歴史物語です。 MCL編集部(知)

今日の一冊3493(2022/07/18)