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341年前(1681年)の今日、五代将軍徳川綱吉は、生母・桂昌院のために護国寺(東京都文京区大塚)を建立しています。
徳川綱吉といえば、生類憐みの令を発布したことで人々の生活を混乱させたダメ将軍としてのイメージが強いのではないでしょうか…?
ところが本書では、綱吉が儒学や和歌、さらには古典や書画にも親しみ、それまでの軍事支配から儒学の君子政治への路線変更をはかろうとし、戦国期に焼けてしまった多くの寺社の修復工事を進めるなど、賢君としての一面も持っていたことが明かされています。江戸文化がきらめく元禄時代に、天下人たる五代将軍はどのように向きあおうとしたのか。綱吉自身の目線から解き明かされています。 MCL編集部(天)
今日の一冊3379(2022/03/26)