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2011年3月11日の東日本大震災を受け同年6月に制定された「津波防災の日」。2015年12月の国連総会決議により「世界津波の日」となりました。
嘉永7年11月5日に発生した安政南海地震で、紀伊国広村の濱口梧陵が稲藁に火をつけて津波の襲来を村人に知らせ避難させたという実話は有名です。作家の小泉八雲は、濱口梧陵をモデルとした『稲むらの火』という物語を執筆し、この史実を広めました。この話には続きがあるのをご存じでしょうか。本書では、主人公の五兵衛が、翌日も津波に襲われ村と村人を救おうと私財を投じて防波堤の建設に取りかかります。モデルの濱口梧陵は、誰もが知る企業の七代目。あの企業がこのような貢献をしていたというのは驚きです。 MCL編集部(そ)
今日の一冊3238(2021/11/5)