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七(な)四(し)で「なし」の語呂合せで、今日は梨の日です。
春はタケノコ、夏はカツオ、秋には梨で、冬はお餅…。本書は、そんな四季折々の食べ物について、ことわざをとりあげながら書いたエッセイ集です。果物の中でも、とびきり水分量の多い梨。梨はその昔、「何事もなし」にかけて、縁起のいいものとされていました。またその一方で、「なし」ばかりではつまらないので、「ありの実」とも呼ばれ、「ある時はありの実、ないときは梨の実」などという言い回しができたそうです。なんともユーモラスな言い回しであると感心するとともに、四季折々の食べ物が楽しめる日本の豊かさを改めて感じます。のほほんとしたイラストもまた楽しく、好きなところから読むことができる一冊です。 ＭＣＬ編集部（ふ）
今日の一冊3114（2021/07/04）
