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今日は江戸切子の日です。江戸切子の文様の一つである「魚子(ななこ)」から七(なな)五(こ)の語呂合せでこの日に制定されました。
日本の伝統的な技の世界に飛び込んだ10人の女性職人を取材した本書。かつては完全な男社会であった職人の世界も、少しずつ女性に門戸が開かれつつあるという。厳しい修行や、修行中は基本的に収入がないなど、職人として生計を立てていくことは並大抵のことではない。しかし、女性たちはみな「好きなことをしているから、厳しい修行やさまざまな問題も乗り越えられた」と生き生きとした表情を浮かべる。大学在学中に、江戸切子講座に通い始めたことがきっかけで、大学卒業後、江戸切子の職人を目指すことを決めた小川郁子さん。彼女は「切子は、私にとって生活の一部ではなくて、自分自身なんです」と語る。自分の進むべき道はこうと決めた人は強い。職人をめざす女性に限らず、自分の人生を思いきり生きたいと思う人や、これから将来を考える中高生にもおすすめの一冊。 ＭＣＬ編集部（ふ）
今日の一冊2750 (2020/07/05)
