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1918年のこの日、東京音楽学校(現在の東京芸術大学)でベートーベンの交響曲第５番『運命』が日本で初演されました。
本書は、運命に彩られた恋愛小説です。亡君の仇討ちを胸に秘めた赤穂浪士・前原伊助は、吉良家の奥女中・千尋と許されざる恋に落ちてしまう。いずれも主家を捨て、２人の思いを達成すべきかと思い悩みますが、吉良邸への討ち入りは予定通り決行されます。「いつの日か、自分たちの末裔が後の世に出会って、実らざる恋を達成するだろう」…。時代の荒波に揉まれながら、波乱万丈の出会いと別れを繰り返す恋人たちが描かれた傑作です。下巻もぜひご覧ください。 ＭＣＬ編集部（し）
今日の一冊2709 (2020/05/25)
