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亡羊忌。昭和期の詩人・村野四郎の1975(昭和50)年の忌日。詩集『亡羊記』に因み、「亡羊忌」と呼ばれる。
蜂の歌「ぶんぶんぶん」を作詞したことでも知られている村野四郎の『亡羊記』は42編が収録された詩集。全体的な主題は、人間存在についての思考。「鹿」では、生と死が入れ替わろうとするけわしい事態を主題にしながら、優美な表現が行われていて、「死」までの、わずかな鹿の生きる瞬間を語りつくしている。日本の詩歌全30巻(別巻1)、たまには、詩人歌人の思想に触れることも大切だと思います。MCL編集部(敬昌)
今日の一冊1529 (2017/03/02)