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685年、伊勢神宮で20年ごとに社殿を新しくする「式年遷宮の制」が定められました。
伊勢神宮の神主である著者が、日本人の生活と魚の関わりを紹介した本書。伊勢神宮が1年間で神饌に用いるアワビの数量は、恒例の祭典御料に限っても、なんと生アワビ1300貝。その他にも目を見張る量の加工したアワビが使用されるそうです。魚の生食が好きな時に好きなだけ食べられるようになったのは、冷蔵庫や冷凍庫が普及した昭和30年以降。食文化の移り変わりを知ると同時に、食べ物が豊富な現代の有難味を感じることのできる一冊です。 MCL編集部(は)
今日の一冊1356 (2016/09/10)