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ちらし寿司の日。岡山の「ばら寿司」が生まれるきっかけとなった備前岡山藩主・池田光政の命日であることが由来です。
「ちらし寿司」と聞いて脳裏に浮かぶのは、煮しめたしいたけの茶と酢飯の白に鮮やかな桜田麩が映え、さらにその上に錦糸卵の黄が彩りを添えたものですが、それは関西やその他の地方におけるもので、江戸前寿司では白い酢飯の上ににぎり寿司に用いる寿司種を並べたものを指すそうです。北か南か、漁村か農村かなど、土地柄によって寿司の形態は実にさまざまで、和歌山県紀北地方では9月の秋祭りにサバ寿司を作って供する風習があるのだとか。寿司という料理から、歴史とともに地域差にも迫っているのが興味深かったです。 MCL編集部(そ)
今日の一冊1281 (2016/06/27)