[BookShelf Image]:1156
ジャズの日。JAZZの「JA」がJanuary(1月)の先頭2文字であり、「ZZ」が「22」に似ていることから、2001年、東京都内の老舗ジャズクラブのオーナーらによる「JAZZ DAY実行委員会」が制定。
1960年代、タウンシップのひとつアレクサンドラの塵と埃と悪臭にまみれた通りや下水溝、有刺鉄線、絶えず付きまとう死の存在。人間としての価値を貶められながらも生きる人々の不安感、警察による暴力などが浮かび上がる。アメリカ黒人の公民権運動や解放運動に係わる人々に多大な影響を与えたニーナ・シモン、マイルス・デイヴィスといったミュージシャンなど、全編にジャズのビート、ソウルのリズムが響き渡る中、人種差別など弾圧からの解放の闘いに加わった若い黒人男女の群像を鮮やかに描いた一冊。絶望の淵に沈みながらも、光を目指して進んでいく。「ふんばって、ふんばって、ふんばって」 MCL編集部(敬昌)
今日の一冊1124 (2016/01/22)