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今日は、ひょうご安全の日です。阪神・淡路大震災から11年目の2006年に兵庫県が制定。
2011年3月11日に起きた東日本大震災。巨大地震と想定をはるかに超えた津波が子どもに与えた影響は計り知れない。しかし、意外なことに現地からの子どものSOSがなかなか上がってこないという事実に驚く。被災した子どもの多くは、自分が傷ついているにも関わらず、親の苦悩を配慮し、心配をかけまいとすることすらあると言う。そのため、大人が余裕のない状況下では、家族の苦悩の底に子どものSOSが潜ってしまう。自ら被災しながらも、いち早く現場入りし、子どもや家族の心のケアに向かったケアスタッフたちの現場をリポートしたこちらの本。実際に心の傷を負った子どもの実例をまじえ、奔走する心の専門家たちの姿を克明に記録する。本書では、大災害において、被災した人に心のケアを行なうべきだという考え方が定着した阪神・淡路大震災での組織的な「子どもの心のケア活動」についても記している。 MCL編集部(ふ)
今日の一冊1119 (2016/01/17)