[BookShelf Image]:1093
1994年12月12日オウム真理教が、大阪市の関連団体に所属する会社員を猛毒のVXガスで殺害しました。オウム真理教は、さらに、翌年3月、地下鉄サリン事件を起こし、死者を含む多数の被害者を出しました。
著者の教えていた東大生もずいぶんオウム真理教に引っかかったそうです。なぜあのような教祖に学生たちが惹かれて行ったのか?その理由に『「身体」を忘れて脳だけで動くようになってしまった。』ことを挙げています。利口とバカを何で測るかといえば、結局、これは社会的適応性でしか測れないのだと述べています。本当は何もわかっていないのに「わかっている」と思い込む怖さを知らされます。 MCL編集部(紀)
今日の一冊1083 (2015/12/12)