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1503年のこの日、ミケランジェロが『ダビデ像』の制作を開始しました。『ダビデ像』は人間の力強さや美しさを表現したものとして、西洋ルネサンス芸術の中でも卓越した作品の一つとされています。
ミケランジェロは、彫刻こそが本職であるとして、絵画などは重要視していなかったと言われていますが、彼の才能に目を付けたローマ教皇により絵画の制作を命じられます。それがシスティナ礼拝堂の天井画と祭壇壁画である『最後の審判』です。礼拝堂の床からの高さは21mもあり、足場から天井を見上げて描くというのは大変な作業だったはずですが、絵画において人間美を追求したこの作品もミケランジェロの代表作となります。芸術家としての矜持と教皇から依頼された仕事であることの間で苦悩しながらも作り上げたことを知れば、作品の持つ意味をより深く理解できるかもしれません。 MCL編集部(ちか)
今日の一冊0993 (2015/09/13)