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2000年、42年ぶりの新額面紙幣、二千円札が発行された。発行後には、珍しさもあって銀行の窓口に両替依頼が殺到したものの、一時的な流行を過ぎると、流通・使用は低調になった。
黒人の青年ジョニー・ヘイワードが殺されるという事件が起こる。棟居刑事らの必至の捜査も虚しく、容疑者はなかなか浮かばなかった。そこで、ジョニーの住んでいたアメリカ南部へ捜査の手を伸ばした棟居刑事は、ジョニーが日本へ来たのは、日本人の母親に会うためだったと知る。母親をジョニー殺しの犯人だと確認した棟居刑事は、母親に人間としての情が残っていることに賭け、自供させることを決意したのであった…。西條八十の詩集がポイントです。 MCL編集部(敬昌)
今日の一冊0937 (2015/07/19)