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3月7日は警察制度改正記念日。1948(昭和23)年のこの日、警察の制度が改正され、国家警察と地方自治警察が設置されました。
その年、安藤清二はたった2か月の警察練習所期間を経て警察官になります。配属された上野警察署の周辺は戦災孤児や浮浪者であふれており、2つの不可解な殺害事件が起きます。父・清二の志を胸に警察官の道を選んだ民雄に命じられたのは北大過激派への潜入調査でした。そして民雄の子・和也も祖父・清二の死と40年前の2つの未解決事件とのかかわりや、隠されていた父の北大進学に疑問を持ちながら警察官の道を選びます。人や組織は目的のためならばどこまで冷酷になれるのかと、読み進めるほどに胸が締め付けられる『警官の血』は警察官の道を選んだ親子3代の壮絶な物語です。 MCL編集部 (紀)
今日の一冊0803 (2015/03/07)