2024年 (令和6年)
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 1963年の今日、日本で初めて原子力発電が行われました。未だに様々な問題が山積みになっている日本の原発問題。

 今回は私が中学生の頃、原発の抱えるリスクについて知るきっかけとなった小説を紹介します。チェルノブイリ原発事故の前日に生まれた海歌の家族は、兄が亡くなって以降すれ違いが続いていました。そんなある日、先述の原発事故で被災しその身に様々な病気を抱える少年・セリョージャがベラルーシから来日し、暫くの間海歌の家で過ごすことになります。全く異なる国、全く異なる境遇で育ってきた二人の心は通い合うのでしょうか。10年近く前に発表された作品ですが、今だからこそ新たな意味や味わいを持つ本だと感じます。 MCL編集部 (小)

今日の一冊0671号 (2014/10/26)