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国際反戦デー。1966年の今日、日本労働組合総合評議会がアメリカ軍のベトナム戦争介入を反対する全国政治ストライキを計画し、同時に全世界の労働団体・反戦団体に呼びかけたことで、この日が「反戦の日」となりました。
戦場カメラマンの一人をあげるとしたら、ロバート・キャパの名を挙げる人は少なくないでしょう。キャパは1954年にインドシナでの取材で地雷に合い亡くなりますが、彼の意志を継ごう、または彼を超えた戦争の記録を残そうと、多くの報道関係者がベトナムへ赴きました。著者もその中の一人であり、取材で出会った仲間たちとの回想録としてこの本にまとめています。戦地での取材は死と隣り合わせであり、極限状態に陥ることもある中で、誰よりもいい写真を撮り、戦争のありのままの状況を記録に残そうと、互いに競い合い時に励ましあったそうです。戦地での取材は死と引き換えになるかもしれないのに、彼らがそこへと駆り立てられるものは何なのか。戦争報道を知る一冊です。 MCL編集部 (修)
今日の一冊0666号 (2014/10/21)