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昭和20年8月6日、午前8時15分に米軍のB29爆撃機が、広島市上空で世界初の原爆を投下しました。市街は壊滅し約14万人の死者を出した「広島大空襲」です。直接的、または、間接的に原爆の被害をうけ、苦しんだ女性2人をこの本では主人公にしています。最初の舞台は昭和30年。灼熱の閃光が放たれた時から10年。原爆を体験しその時の記憶に苦しみながら、懸命に広島で生きる被爆女性皆実。次の舞台は平成、被爆2世として産まれ偏見の目で見られている七波。広島を訪れた時、幼い時に亡くした母に思いをはせます。 最も弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか・・・。平成16年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。 MCL編集部 (実)
今日の一冊0590号 (2014/08/06)